警備のお仕事 ウソ?ホント?


さて、今回で2回目となるこのコーナー
今回は「正当防衛」についてちょっと話してみましょう


正当防衛という言葉はよく聞くと思います
では、この場合は正当防衛になるのでしょうか?


道を歩いていると、あなたは目の前の人にいきなり殴りかかられました
あなたはとっさに身の危険を感じ、そばに転がっていた棒で相手をぶん殴り、KOさせました
さて、あなたは正当防衛が成立すると思いますか?






正解は「成立しない」です
意外に思われるかもしれません
そりゃそうですね、いきなり殴りかかられたので反撃しただけなのに
何故、正当防衛にならないかと思うことでしょう


しかし、正当防衛の場合自分と相手の殺傷能力が問われる場合もあるのです
この場合、相手は「素手」。対して、自分は「棒」
司法の場では、このような場合に自分の方が殺傷能力が高い為
過剰防衛と判断される場合もあります


ならば「素手」対「素手」ならいいんだな、と思ったちょっと体術に自信のある方?
その時点でアウトです
空手・ボクシングに代表されるような徒手格闘や柔道・合気道などの体術
これらの能力は「素手」でも「凶器」とみなされます
まぁ、普通はこういった格闘術を身につけている方なら、むやみに使用しない「心の強さ」も持ち合わせていらっしゃるとは思いますが…。